外壁材にはサイディング、モルタル、レンガなどの種類が沢山存在します。その中にALCという外壁材があることを皆さん知っていますか?コンクリート壁とよく似た外壁ですが、とても軽量でコンクリートの1/4ほどの重さです。今回はALC外壁について特徴をまとめました。

◇ALCとは?

ALCは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字に由来し、コンクリートの一種です。外壁材の内部には多くの気泡があり、発泡スチロールのように軽くなっています。また、これらの気泡が外部の音を吸収するため、遮音性にも優れています。

◇ALC外壁とコンクリートとの違い

①材料と製造方法:ALC外壁は、セメント、石灰、石膏、砂、アルミ粉末などの材料を使用して作られる軽量コンクリートです。高温と高圧の条件で製造され、気泡が生成されることで軽量化されます。一方、一般的なコンクリートは、セメント、骨材(砂、砂利、砕石など)、水、必要に応じて添加剤や補強材料を使用して作られます。コンクリートは、骨材をセメントと水で結合させることで形成されます。

②断熱性と耐火性:ALC外壁は、軽量でありながら優れた断熱性を持ち、建物内部の温度調節に役立ちます。また、ALCは一般的に耐火性も高いため、火災に対する安全性が向上します。コンクリートは一定の断熱性を持ちますが、ALCほどの断熱性能はありません。しかし、一般的に耐火性が高く、火災時の建物の安全性を高める役割を果たします。

今回はALC外壁について詳しくご紹介しました。次回はALC外壁のメリットについてご紹介していきます。